『The Cell』『Essential』細胞分子生物学を学ぶにはどちらがいい?

大学・薬学・京大



こんにちは、てまごんです!


大学4回生~6回生の3年間、細胞分子生物学を勉強していました。

細胞分子生物学の有名教科書『The Cell細胞の分子生物学』も暗記したほど、細胞分子生物学が大好きです。笑


The Cell』って有名だけど、高いし重いし、結構おおきな買い物だし・・・

憧れつつも、実際に購入する人は少ないのではないでしょうか。

どちらかといえば、お手ごろな『Essential細胞生物学』を購入する人が多いですよね。

でも、細胞生物学を学ぶ者として『The Cell』も一度は読むべきなんだろうか・・・

なんてお悩みの方もいるのではないでしょうか?


今回は、『The Cell細胞の分子生物学』を読破した筆者が、どちらを買うべきか、購入者のタイプ別に解説したいと思います!


細胞分子生物学の基礎を学ぶなら、『The Cell』or『Essential』がおすすめ

まず前提として、細胞分子生物学の基礎を学びたい時に『The Cell細胞の分子生物学』と『Essential細胞生物学』で迷うのは正しいと思います。

どちらも非常に正確で良い教科書ですから、筆者もこれら2つのどちらかを購入することをおすすめします。

問題は、どちらを買うかですよね。

結論を言ってしまうと、

・『The Cell細胞の分子生物学』→徹底的に学びたい人、博士課程に進む人、オタクにおすすめ
・『Essential細胞生物学』→忙しい人、修士課程または学士で卒業する人におすすめ


です。

順番に解説していきますね。


『The Cell』→徹底的に学びたい人、博士課程に進む人、オタクにおすすめ

細胞が好きで好きでたまらない、細胞や遺伝子について知るのが楽しくて仕方がない、といった(筆者みたいな)細胞オタクには圧倒的におすすめです。

また、博士課程に進みゆっくり学ぶ時間がある人も、こちらを選んでいいでしょう。

というよりも、時間があるならば生物を勉強する人全員に読んでほしいくらいに素晴らしく良い教科書です


次のような特徴があります。

・図やイラストが正確、かつ、全カラーなので見てて楽しい
・(分厚いだけあって)説明が丁寧でわかりやすい
・豆知識なども盛り込まれており、読んでいて楽しい


とにかく生物学を「楽しい」と思わせてくれる要素が満載で、本当に素晴らしいです!


筆者は『The Cell』の知識を自分のものにしてから、下記のような変化がありました。

・細胞の中の様子が「イメージ」できるようになった
・生物学系の論文が理解しやすくなった
・「賢くなったね」と言われるようになった
・「細胞分子生物学が得意分野・専門分野です」と自信もって言えるようになった
・京大医学研究科の入試問題が楽勝で解けた


くり返しになりますが、時間があるならば生物を勉強する人全員に読んでほしいくらいに素晴らしく良い教科書です。

ちなみに、日本語版で良いと思います。

基礎を学ぶのに、英語で手間取ったり、誤訳してしまうと大変なことになりますから。


『Essential』→忙しい人、修士課程または学士で卒業する人におすすめ

生物系の研究室に入ったから勉強しないといけない。
けど、実験で忙しい、もしくは学士や修士ですぐに卒業しちゃうからそんなに時間がない・・・
という方に、おすすめです。

実は、書いている人が『The Cell』と同一人物なので、用いられている図やイラストは全く同じなんです。

要はThe Cell』の要約版みたいなものです。

なので、てっとり早く基礎だけを学びたい方はこちらを選んでください。

この教科書の内容が頭に入っているだけでも、前述した『The Cell』とほぼ同様の効果が得られると思います。


価格は高いけど、確実に読む価値ありです

前述のとおり、両者とも図や言葉の使い方が正確で非常にいい教科書です。

細胞分子生物学・遺伝学に興味がある方なら、1度は読む価値アリですよ。

値段は少々お高いですが、身に着いた知識はあらゆる場面で役に立ちます。

例えば、

・大学のテスト
・研究室生活
・製薬企業研究職の就活
・アカデミック進学・就職


など。

特に就活の成功などを考えると、決して高い買い物ではないと個人的には思います。


実を言うと、遺伝学を学ぶのに良い教科書は他にもあります。

しかし、筆者の知るそれらの教科書は全て英語です。

「わかりやすく」「的確な」「日本語で」書かれている本は、この2冊くらいではないでしょうか。

興味のある方は、入門書としてぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

『The Cell』に関しては、章ごとに1,500円程度で購入できます。全て読み切る自信がない方は、まずそちらから覗いてみてもいいかもしれません。

参考までに、リンクを貼っておきますね。





おまけ:『The Cell』の丸暗記方法

冒頭で『The Cell』を暗記したと言いました。

あの分厚い教科書をどうやって暗記するの?!
と驚かれたかもしれませんが、おまけで当時の勉強方法もまとめてみました^^

下記のとおりです。

① 1周目。重要なエッセンスや数字の部分だけに線を引きながら読む。2周目以降は線を引いたところしか読まないので、かなり重要な作業です。けっこう疲れます。

② 2周目。①で線を引いたところだけを読む。

③ 3週目。①で線を引いたところだけを読む。

④ 4周目。ここまできたら簡単な部分は覚えてしまうと思います。①で線を引いたところだけを読みながら、「ここはまだ覚えきれてないな」と思うページに付箋を貼っていく。けっこう付箋だらけになります笑。

⑤ 5週目。付箋が貼ってあるページだけを読む。覚えたなと思ったら、付箋を外す。

⑥ 6週目。付箋が貼ってあるページだけを読む。覚えたなと思ったら、付箋を外す。

⑦ 付箋がなくなるまでこの作業を繰り返す。

⑧ 最後にもう一度だけ、線を引いたところだけを読む。


筆者はこれをこなすのに3ヶ月かかりました。

改めて振り返ると、ものすごい勉強量ですね・・・

京大医学研究科の入試対策でもあったので、頑張れました。




というわけで、今回は以上になります!

本題に戻りますが、この記事が『The Cell細胞の分子生物学』と『Essential細胞生物学』、どちらを買うかで悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

ぜひ、生物学の勉強、楽しんでくださいね!