【徹底解説】京都大学医学研究科の院試に受かる方法【科学論文、Essential】

大学・薬学・京大



こんにちは、てまごんです!


京都大学の薬学部を卒業して、同大医学研究科の博士課程に進学しました。

そこで今回は、Twitterでよく質問される「京大医学研究科の院試対策」についてまとめてみました!

京大の医学研究科を目指しておられる方に、参考にしていただきたい内容になっておりますm(_ _)m


まとめ

最初に目次がてら、まとめです。

●京大医学研究科の院試の特徴
●専門科目の対策は『Essential細胞生物学
●英語の対策は、科学論文または英語の科学教科書
●面接はおまけ
●全く勉強したことない人が受かるには1年必要


順番に説明していきますね。


京大医学研究科の院試の特徴



最初に院試の特徴・基礎情報についてです。

・時期は毎年11月頭
・試験は「専門科目」「英語」「面接」の3つから成る
・倍率は実はそれほど高くない



時期は毎年11月頭

試験は、毎年11月頭に1日かけて実施されることが多いです。

医学部開催の院試説明会は、夏ごろに行われます。

※年によって変わるかもしれませんので、毎年必ずHP等で確認してくださいね!


大学院の試験って日程が被らなければいくつでも受けられます。

院試の時期としてはちょっと遅めなのかな?とも思いますが、他の院試と併願しやすいという意味では嬉しいですね!


試験は「専門科目」「英語」「面接」の3つから成る

各科目、それぞれの概要です。

●専門科目●
医学、細胞分子生物学、化学等の問題30問から、好きな問題を3つ選んで解くことができます。

●英語●
長文読解が3問くらいあります。
内容は科学論文のような話題・レベルです。
ちなみに問題文も英語です。

●面接●
希望している研究室の代表教員+他の研究室の代表教員数名とお話しします。


過去問は説明会や、医学研究科の窓口でもらうことができます。


倍率は実はそれほど高くない

京大医学部の院試の倍率は、毎年1.2〜1.4くらいだったと思います。

基本的に「落とすための院試」ではないことがわかります。


また、研究室によっては「定員数」が決まってるところもあります。

定員が決まっていたら点数を取れても受からないことがあります。

逆に定員が決まっていなかったら、ボーダーライン(非公表)を超えてしまえば受かります。


専門科目の対策は『Essential細胞生物学』



ここからは、各科目について掘り下げていきます。

まずは専門科目についてです。


専門科目について「これをやっておけばまず大丈夫」と言える参考書は、『Essential細胞生物学』です。

というのも、30問ある問題のうち、5問くらいは細胞分子生物学の内容が出ます

そのうち3つが解けたらいいワケなので、これ1冊やっておいたらほぼ確実に受かることができます。


合格率を爆上げする勉強方法は、「1冊、丸暗記」です。

細かい知識が出たりするので、山を張るような勉強法はオススメしません

コツコツ、細胞分子生物学の知識を確実に自分のものにしていきましょう。


筆者の勉強法

ちなみに筆者は『Essential』ではなく『The Cell』を7回読んで丸暗記しました。


理由は、単なる憧れです。笑

「せっかく勉強するならこの機会に『The Cell』読もうかな」的な軽い気持ちでした。

勉強した結果、体感で専門科目は9割くらい点数取れたんじゃないかと思います。


ここで「私も『The Cell』にしようかな?」なんて思う必要はないと思います。

The Cell』を丸暗記して試験を受けた感想は、「ちょっと勉強しすぎたなぁ…」「その分英語やればよかったかな…」という感じだったので^^;


Essential』は『The Cell』の要約版みたいなものなので、内容もほとんど変わりません。

繰り返しますが、院試のために『The Cell』を読む時間が合ったら、その分英語に費やした方がいいと思います。


ちなみに筆者が『The Cell』を丸暗記するのに3ヶ月を要しました。

勉強法は下記の通りです。

【筆者の勉強法】
①1周目、重要な部分に線を引きながら読む
②2周目以降は、線を引いた部分しか読まない
③4周目、「まだ知識が定着し切れていないな」と感じるページにだけ、付箋をつけておく
⑤5周目以降は、付箋のあるページしか読まない
⑥「知識が定着したな」と思ったら付箋を外す
⑦付箋が完全に亡くなるまで繰り返し読む


英語の対策は、科学論文または英語の科学教科書



英語のテストは、科学論文と同じような内容・レベルの長文が3問ほど出ます。

研究室に所属している方なら、科学論文を読みこなして、科学英語に慣れておきましょう。


科学論文をダウンロードしづらい環境の方には、英語で書かれた科学の教科書がオススメです。

選ぶ際にオススメしたい教科書ランキングは下記の4つです。

1位:Essential Cell Biology(『Essential』の英語版)
2位:Molecular Biology of the Cell(『The Cell』の英語版)
3位:Molecular Cloning
4位:Molecular Biology of RNA



1位・2位は、内容がほぼ一緒なので、どっちか1冊でいいと思います。

3位・4位の本は「知ってたらかっこいい」レベルなので、無理して読まなくていいと思います。


注意:最初から英語の教科書だけを読まないこと

日本語版と英語版、どうせ両方とも読むなら、最初から英語版だけ買えばいいんじゃないの?

そう思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

ただ、筆者は日本語版と英語版の両方を読んだ方がいいと考えます。

理由は、細胞分子生物学の基礎知識を覚えるのに、無理に英語の文章を読んで間違った解釈をしてはいけないからです。


まずは日本語版で基礎知識を正確に覚えることがスタートだと思います。

その上で、科学英語に慣れるために英語版を使いましょう。


面接はおまけ



医学研究科の院試では、面接もあります。

希望している研究室の先生と、他の研究室の先生数名とお話します。


例えば筆者の面接では、下記のようなことを聞かれました。

・この研究室(研究室内でも希望しているグループ)を志望した理由
・(筆者は薬学部だったので、)なぜ院から医学研究科に移ろうと思ったか
・(筆者は神経のグループ志望だったので、)神経に興味を持ったきっかけ
・試験の手応えはどうだったか



突飛な質問はありませんでした。

院に進もうと思った時に、全員一度は考えるような内容だと思います。

特別な対策はしなくても大丈夫だと感じました。

筆者の研究室の先生も、「面接はおまけみたいなもの。それより筆記試験を頑張って」という雰囲気でした。


全く勉強したことない人が受かるには1年必要



筆者の体感では、京大医学研究科は1年勉強したら受かります

なぜ1年なのか、理由は下記の通りです。

・専門科目の対策は半年でできる
・英語に慣れるのに1年はかかる



専門科目の対策は半年でできる

専門科目だけだったら半年で対策できると思います。

体感で「半年でいける」と思った理由は下記の通りです。

・専門科目は、医学、薬学、生物学、化学とあらゆる面から対策が可能
・これらのうち1つでも興味があれば、好きなことを学ぶのは苦にならない
・好きな知識を極めるにはだいたい半年かかる



専門科目の無難な対策方法として『Essential』をオススメしました。

しかし、細胞分子生物学以外にも「医学」「化学」などの分野から問題が出ます。

30問あるうち3問が解けたらいいので、「医学」「薬学」「化学」などに精通しているなら、わざわざ勉強し直す必要はないと感じました。

実際『Essential』を読んでいなくても、次のような人たちは受かってました。

・医学部の医師コースで医学を学んできた人
・薬学部の薬剤師コースで薬について学んできた人


英語に慣れるのに1年はかかる

専門科目が半年で対策できるなら、大丈夫では?

そう思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

問題は「英語」です。


英語の長文の内容は、「科学論文と同じような内容・レベル」と言いました。

つまり、下記のような特徴があります。

・科学英語の読解に慣れる必要がある
・科学の世界の常識を知っておく必要がある


科学英語は、「単語」「言い回し」が独特だったりします。

論文や教科書を読み込んで、楽に読めるようにしておく必要があります。

全く論文を読んだことのない人が科学論文を「楽に」読めるようになるには、1年は要するのではないかと思います。


また、文章が読めても「なんの話かわからない…」となることは避けなければなりません。

例えば下記のことについて一通り説明できるでしょうか?

・CRISPR-Cas9
・iPS細胞
・PCR
・血圧調節機構
・アルツハイマー

このような「科学・医学における常識」を身につけるのも、英語試験を突破するのに必要だったりします。

「長文科学英語の読解力」と「科学・医学における常識」を両方とも身につけるには、最低1年はかかるのではないかと思います。


医学研究科の院試対策で賢くなろう



京大医学研究科の試験対策についてまとめてきました。

1つ言えるのは、「試験勉強をすることによって確実に賢くなれる」ということです。

細胞分子生物学、医学、薬学、化学、科学英語…

自分の好きな科目+英語の勉強を頑張って、研究室生活に必要な知識をここで身につけてしまいましょう!

前述の通り、ボーダーラインを越えれば受かるのは難しくありません。

試験勉強を楽しんで、どんどん賢くなっていっちゃいましょう!

皆さんの試験勉強と研究室生活を応援しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(_ _)m